2018 |
06,24 |
いやあ~、なんというか、公開が2004年なので、実に14年もの間ラスト死体が起き上がる瞬間のネタバレを避け続けて生きてこられた事に幸運を感じざるを得ない…。あれ、めちゃくちゃ衝撃的なシーンでネタにしやすいし、「デスノでLが死ぬ」位にネタバレをネタバレとして扱われなくなってても不思議じゃないのにな…。
ミステリの基本として冒頭に死体を転がしておくのはよくある事なんだけど、まさか(偽装された)死体自体が犯人とは…。しかも、「犯人は近くで犯行(というかゲーム)を見るのが好き」という伏線も張ってあって、まさに特等席である。あのモニター越しで見ていたのがゼップなのだとすると、そのモニターを見ていないはずの犯人には電撃を食らわせるタイミングとかが全く分からないはずだもんな。まあ、モニター映像をマルチで別のモニターに飛ばす…とかも出来るんだろうけど、そんな事をする必要すらなかった。
毒タバコの三文芝居も電気を消したところで犯人の頭の上で作戦を伝えあっていたのだから状況だけ見たら完全にマヌケにしか見えない。(もちろん、そんなトリックが分かっていなければ有効な作戦ではあった。芝居のクオリティはともかく)
部屋の中で閉じ込められた二人が体の周りのアイテムを使っていろいろと試行錯誤するシーンが面白い。もうちょっとだけ手が届かないテープレコーダーを引き寄せるためにシャツを脱いで引き寄せようとして、それでもまだ足りないから紐を巻き付けて…とか、アイテムを活用するために鍵とかテープをお互いの所に投げ合うのも面白い。
「心に従え」というメッセージからハートマークの付いてるトイレを探したり、「目を閉じた方が見えることもある」というメッセージを元に電気を消して「X」の文字を見つけたり、もう、完全にゼルダである。アダムのことは正直、短絡的で暴力的な頭の足りないヤツだと思ってたんだけど、「目を閉じた方が見えることもある」で「電気を消す」発想は正直、自分じゃ絶対詰まってたと思うので、この時点でだいぶアダムの事を見直した。いやだって、目を閉じろって言われたら目を閉じるじゃん!?電気とかないわ…。Wiki見てるわ…。
最初は冷静なローレンスがどんどんやつれてくのは、映画の緊迫感が高まって良い。最後の最後、アダムがいきなり失敗した「ノコギリで鎖を切る」をもう一回試すところとかも錯乱感が出てていいよな…。すでに失敗が確定している方法をそれでも「もう一回」とやってしまう心理の絶望感がすごい。まあ、一回失敗した方法でも、加える力が足りなかったとか、別の個所を切ればいけたとかあるので一概に間違いとも言えないのだけど。鋸を一本ずつ使うんじゃなくて二本を同じ鎖に使えばいけたのではないか…とも思うんだけど、なかなかそんな協力は出来ないよな。アダムが素直にもう一本の鋸をローレンスに与えたのが意外だったんだけど、あの時点でそこまで考えてなかったんだろう。最終的には「これをやればいけるけど、やらんだろう」としていた足の切断を敢行したのも痛々しい。
実際にこの映画を見るまでは、「白い部屋でなんかやる」という情報しか知らなかったので、てっきりずーっとあの白い部屋で何か謎解きをやりつづけるんだと思ってたんだけど、実際は部屋の外の描写もかなり多い。部屋に閉じ込められた経緯やそれまでに起こった事実を教えてくれる。
たぶん今回のゲームの「対象者」はローレンスなんだよな。犯人のジョンはローレンスに末期がん(だっけ?)のさじを投げられたのを逆恨み…というか、「そんなに簡単にあきらめるなよ、命大切にしろよ!!」という事を伝えたくて犯行に及んだわけで、アダムは完全にとばっちりなんだよな。まあ、パパラッチをしていたとはいえ、依頼されたのがたまたまアダムだっただけで、アダムじゃなくても別に良かったわけだ。アダム可哀想…。
可哀想といえばジップの可哀想だよな。まあ、ローレンスにバカにされて恨んでたので、自分から嬉々として手を貸してた面もあったとはいえ、病院ではジョンの世話をしてあげてたわけだし。ただ、あの「ちょっとだけ出てた清掃員」という登場の仕方はめちゃくちゃ真犯人っぽかった。
まあ、ジップは犯人と思わせておいて真犯人に操られていたやつなんだけど、やっぱりジップは真犯人にしては仕事が雑すぎるんだよな。これを仕組んだ犯人なら、6:00になった瞬間にローレンスの家族を射殺するくらいの正確さが必要なのに、「お、6:00なったやんけ~!殺すか」というあのモソモソぶりは「こいつ犯人じゃないわ…」と思わせるに十分な描写だった。
一回見ただけでは正直、良く分からない事実のつながり(アダムがタップ刑事の依頼でローレンスをパパラッチしてたのはいいとして、モニカ(妻)がアダムの事を知っていたのはなぜなのだろう…)とか、実際矛盾になってる描写とかあるんだろうけど、全体的に緊張感があって、かなり楽しめた。やっぱ名作って言われてるものは名作なんだよな。(語彙)
ミステリの基本として冒頭に死体を転がしておくのはよくある事なんだけど、まさか(偽装された)死体自体が犯人とは…。しかも、「犯人は近くで犯行(というかゲーム)を見るのが好き」という伏線も張ってあって、まさに特等席である。あのモニター越しで見ていたのがゼップなのだとすると、そのモニターを見ていないはずの犯人には電撃を食らわせるタイミングとかが全く分からないはずだもんな。まあ、モニター映像をマルチで別のモニターに飛ばす…とかも出来るんだろうけど、そんな事をする必要すらなかった。
毒タバコの三文芝居も電気を消したところで犯人の頭の上で作戦を伝えあっていたのだから状況だけ見たら完全にマヌケにしか見えない。(もちろん、そんなトリックが分かっていなければ有効な作戦ではあった。芝居のクオリティはともかく)
部屋の中で閉じ込められた二人が体の周りのアイテムを使っていろいろと試行錯誤するシーンが面白い。もうちょっとだけ手が届かないテープレコーダーを引き寄せるためにシャツを脱いで引き寄せようとして、それでもまだ足りないから紐を巻き付けて…とか、アイテムを活用するために鍵とかテープをお互いの所に投げ合うのも面白い。
「心に従え」というメッセージからハートマークの付いてるトイレを探したり、「目を閉じた方が見えることもある」というメッセージを元に電気を消して「X」の文字を見つけたり、もう、完全にゼルダである。アダムのことは正直、短絡的で暴力的な頭の足りないヤツだと思ってたんだけど、「目を閉じた方が見えることもある」で「電気を消す」発想は正直、自分じゃ絶対詰まってたと思うので、この時点でだいぶアダムの事を見直した。いやだって、目を閉じろって言われたら目を閉じるじゃん!?電気とかないわ…。Wiki見てるわ…。
最初は冷静なローレンスがどんどんやつれてくのは、映画の緊迫感が高まって良い。最後の最後、アダムがいきなり失敗した「ノコギリで鎖を切る」をもう一回試すところとかも錯乱感が出てていいよな…。すでに失敗が確定している方法をそれでも「もう一回」とやってしまう心理の絶望感がすごい。まあ、一回失敗した方法でも、加える力が足りなかったとか、別の個所を切ればいけたとかあるので一概に間違いとも言えないのだけど。鋸を一本ずつ使うんじゃなくて二本を同じ鎖に使えばいけたのではないか…とも思うんだけど、なかなかそんな協力は出来ないよな。アダムが素直にもう一本の鋸をローレンスに与えたのが意外だったんだけど、あの時点でそこまで考えてなかったんだろう。最終的には「これをやればいけるけど、やらんだろう」としていた足の切断を敢行したのも痛々しい。
実際にこの映画を見るまでは、「白い部屋でなんかやる」という情報しか知らなかったので、てっきりずーっとあの白い部屋で何か謎解きをやりつづけるんだと思ってたんだけど、実際は部屋の外の描写もかなり多い。部屋に閉じ込められた経緯やそれまでに起こった事実を教えてくれる。
たぶん今回のゲームの「対象者」はローレンスなんだよな。犯人のジョンはローレンスに末期がん(だっけ?)のさじを投げられたのを逆恨み…というか、「そんなに簡単にあきらめるなよ、命大切にしろよ!!」という事を伝えたくて犯行に及んだわけで、アダムは完全にとばっちりなんだよな。まあ、パパラッチをしていたとはいえ、依頼されたのがたまたまアダムだっただけで、アダムじゃなくても別に良かったわけだ。アダム可哀想…。
可哀想といえばジップの可哀想だよな。まあ、ローレンスにバカにされて恨んでたので、自分から嬉々として手を貸してた面もあったとはいえ、病院ではジョンの世話をしてあげてたわけだし。ただ、あの「ちょっとだけ出てた清掃員」という登場の仕方はめちゃくちゃ真犯人っぽかった。
まあ、ジップは犯人と思わせておいて真犯人に操られていたやつなんだけど、やっぱりジップは真犯人にしては仕事が雑すぎるんだよな。これを仕組んだ犯人なら、6:00になった瞬間にローレンスの家族を射殺するくらいの正確さが必要なのに、「お、6:00なったやんけ~!殺すか」というあのモソモソぶりは「こいつ犯人じゃないわ…」と思わせるに十分な描写だった。
一回見ただけでは正直、良く分からない事実のつながり(アダムがタップ刑事の依頼でローレンスをパパラッチしてたのはいいとして、モニカ(妻)がアダムの事を知っていたのはなぜなのだろう…)とか、実際矛盾になってる描写とかあるんだろうけど、全体的に緊張感があって、かなり楽しめた。やっぱ名作って言われてるものは名作なんだよな。(語彙)
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