2018 |
09,15 |
これも例に漏れず題名とドアの隙間から見えるイカれたおっさんの顔だけは知ってるけど、中身は知らなかったので見てみたシリーズ。
色々言いたいことはあるんだけど…すごい作品だとは思う。特に前半の一時間位はこう…「小説家のジャックが小説書く片手間にホテルの留守番役を任されるんだけど、そのホテルは曰く付きで、息子はなんか不思議な力を持ってます」みたいなセットアップが行われるんだけど、ぶっちゃけかなりゆったりめに感じるんだよな。
物語的に大きな動きが無いので気持ち的には節分の豆を延々と食べてるような気分になるんだけど、なんだかんだで興味を引かせられる演出の力がすごい。双子の女の子がポンと出てくるのとか、廊下が血の洪水に飲まれるやつとか、ああいう視覚的に衝撃的なカットを挟むと視聴者の気持ちが途切れにくいのだなと思う。
演出面ではかなり惹かれるものがあったものの、ストーリー的にはかなり微妙。というか、提示された要素が全然生かせてない。結局「シャイニング」がなんだったのかよく分からずに終わってしまったのもかなりモヤモヤする。ダニーが持っている何かの能力、ということ以外なにも分からない。
ハロランも同じ能力を持っていたらしいのだけど、彼は胸騒ぎがして雪上車に乗ってホテルに来てくれたのはいいんだけど、来て早々ジャックに殺されてしまったので、シャイニングが何かを提示しているヒマが無かった。(なにかしてくれそうなハロランが何もせずに退場したのは結構驚いたし、なんだかんだで彼の乗ってきた雪上車に乗ってウェンディとダニーは脱出できたのだから、まあ、この早期退場自体はそこまで悪いものではなかったと思う)
うーん、最初にダニーと会話した時に「アイスが欲しい」と言っていたのが通じたり、おばあちゃんと会話なしに意思の疎通がが出来たというエピソードを見るに、「シャイニング」を持つもの同士は意思の疎通が出来る…とかそんな感じなのかな。ホテルに助けに来てくれたのも、ダニーのピンチを「シャイング」を通じて感じ取って来てくれた…とか?
まあ、結局この作品は「呪われたホテル」(虐殺されたインディアンの呪い?)の呪いがジャックに掛かって狂ったジャックが妻と子供に襲い掛かるというシンプルなストーリーなので、いろいろ目をつぶって「恐怖演出」を楽しめばいいだけな気もするんだけど、一個だけ絶対に許せないのは倉庫に完全に閉じ込めたジャックが超常現象の力で脱出した事なんだよな。
それまでのパーティの様子とかは「幻覚」で済ませられるけど、「倉庫からの脱出」という物理要素を超常の力を借りてやってしまうのは自分の中では「一線を超えた」NG。
めちゃくちゃ頑張って擁護するなら、今回の元凶はホテルそのものなのだから「力」のスタンドの様にホテルそのものが超常に支配されていて、鍵を開けたりすることも可能という解釈が出来ないこともないのだけど、あの倉庫からジャックが脱出した瞬間にこの映画に対する緊張感が解けてしまったのは事実なのでしょうがない。その後の有名シーンである斧でドアをぶち壊すシーンも「はいはい」という感じである。
うーん、先週の「IT」でもうすうす感じていたんだけど、個人的にホラーが苦手なのかもしれない。というのも「ホラー」はかなりシーン単位の驚きが優先されるところがあって、シーン単位を盛り上げることを優先して説明はつかないけど、こういう「画」があったほうが盛り上がるでしょ!というのをぶち込んじゃうんだよな。演出としてそういう手法も当然理解は出来るんだけど、ここは好みの問題で、個人的には描写をしたならちゃんと責任を持ってほしいんだ。
もちろん、劇中で全部説明されると興ざめするというのも分かるので、そこら辺の「さじ加減」が難しすぎるんだよな。個人的には「シャイニング」は説明不足過ぎると感じたけど、逆にこの「説明のなさ」が見た人それぞれの解釈を呼び起こして今に伝わる「名作」になってる気もしている。
ただ、最後の最後に見せてくれたジャックの氷漬けが面白かったので星は一個上乗せ。ジャックの顔芸だけはやっぱり時代を超えてすごかったことだけは間違いない。
色々言いたいことはあるんだけど…すごい作品だとは思う。特に前半の一時間位はこう…「小説家のジャックが小説書く片手間にホテルの留守番役を任されるんだけど、そのホテルは曰く付きで、息子はなんか不思議な力を持ってます」みたいなセットアップが行われるんだけど、ぶっちゃけかなりゆったりめに感じるんだよな。
物語的に大きな動きが無いので気持ち的には節分の豆を延々と食べてるような気分になるんだけど、なんだかんだで興味を引かせられる演出の力がすごい。双子の女の子がポンと出てくるのとか、廊下が血の洪水に飲まれるやつとか、ああいう視覚的に衝撃的なカットを挟むと視聴者の気持ちが途切れにくいのだなと思う。
演出面ではかなり惹かれるものがあったものの、ストーリー的にはかなり微妙。というか、提示された要素が全然生かせてない。結局「シャイニング」がなんだったのかよく分からずに終わってしまったのもかなりモヤモヤする。ダニーが持っている何かの能力、ということ以外なにも分からない。
ハロランも同じ能力を持っていたらしいのだけど、彼は胸騒ぎがして雪上車に乗ってホテルに来てくれたのはいいんだけど、来て早々ジャックに殺されてしまったので、シャイニングが何かを提示しているヒマが無かった。(なにかしてくれそうなハロランが何もせずに退場したのは結構驚いたし、なんだかんだで彼の乗ってきた雪上車に乗ってウェンディとダニーは脱出できたのだから、まあ、この早期退場自体はそこまで悪いものではなかったと思う)
うーん、最初にダニーと会話した時に「アイスが欲しい」と言っていたのが通じたり、おばあちゃんと会話なしに意思の疎通がが出来たというエピソードを見るに、「シャイニング」を持つもの同士は意思の疎通が出来る…とかそんな感じなのかな。ホテルに助けに来てくれたのも、ダニーのピンチを「シャイング」を通じて感じ取って来てくれた…とか?
まあ、結局この作品は「呪われたホテル」(虐殺されたインディアンの呪い?)の呪いがジャックに掛かって狂ったジャックが妻と子供に襲い掛かるというシンプルなストーリーなので、いろいろ目をつぶって「恐怖演出」を楽しめばいいだけな気もするんだけど、一個だけ絶対に許せないのは倉庫に完全に閉じ込めたジャックが超常現象の力で脱出した事なんだよな。
それまでのパーティの様子とかは「幻覚」で済ませられるけど、「倉庫からの脱出」という物理要素を超常の力を借りてやってしまうのは自分の中では「一線を超えた」NG。
めちゃくちゃ頑張って擁護するなら、今回の元凶はホテルそのものなのだから「力」のスタンドの様にホテルそのものが超常に支配されていて、鍵を開けたりすることも可能という解釈が出来ないこともないのだけど、あの倉庫からジャックが脱出した瞬間にこの映画に対する緊張感が解けてしまったのは事実なのでしょうがない。その後の有名シーンである斧でドアをぶち壊すシーンも「はいはい」という感じである。
うーん、先週の「IT」でもうすうす感じていたんだけど、個人的にホラーが苦手なのかもしれない。というのも「ホラー」はかなりシーン単位の驚きが優先されるところがあって、シーン単位を盛り上げることを優先して説明はつかないけど、こういう「画」があったほうが盛り上がるでしょ!というのをぶち込んじゃうんだよな。演出としてそういう手法も当然理解は出来るんだけど、ここは好みの問題で、個人的には描写をしたならちゃんと責任を持ってほしいんだ。
もちろん、劇中で全部説明されると興ざめするというのも分かるので、そこら辺の「さじ加減」が難しすぎるんだよな。個人的には「シャイニング」は説明不足過ぎると感じたけど、逆にこの「説明のなさ」が見た人それぞれの解釈を呼び起こして今に伝わる「名作」になってる気もしている。
ただ、最後の最後に見せてくれたジャックの氷漬けが面白かったので星は一個上乗せ。ジャックの顔芸だけはやっぱり時代を超えてすごかったことだけは間違いない。
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