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吉良吉影は静かに暮らしたい

2024
05,01

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2020
09,19
前から見ようとは思ってたんですけど、様々な事情()があり急遽視聴、という感じ。

いきなりめちゃくちゃ個人的な話になっちゃうんだけど、子供の頃から結構転校で各地を転々としていてあまり自分の住んでいる地域に愛着とかがあまり無い人間なので、ちゃんと楽しめるかな…?という不安はあったけど、それは杞憂に終わったように思う。

魔夜峰央の描く荒唐無稽な煌びやかな世界を実写に落とし込んでいて、ビジュアル面の充実はすごかった。作り方を間違えると漫画世界ではともなく、実写ではちょっとでもチャチだとギャグにすらならず見るのも辛いひたすら「痛い」画面になってしまう。この画面作りを本気でやった上であのギャグをやるからこそ「受ける」のだ。

1mmでも深く考えるとハテナマークがいっぱい出てくる、その場のノリでしか考えられていないような刹那的なギャグや設定が大挙している。

例えば、「都会指数」という設定自体がむちゃくちゃで、冒頭の百美の「試験」も「アメリカ帰りだと都会指数が上がる」という設定と、「都会指数が高いなら東京の空気のテイスティングが可能」という設定が何もマッチしていなかったり(アメリカに居たのに東京の空気が分かる訳がない)、埼玉に入る際に通行手形が必要だからと千葉を経由するんだけど、千葉に入るのにも通行手形が必要なはずなのにそこの手形は持っていないなど気にしだしたらキリがない程ほぼほぼ勢いだけでストーリーが進んでいく。

まあ、「都会指数」というものがむちゃくちゃなのは「そもそもそんなものはまやかしなのだ」というメッセージがあるような気がしないでもない。

ただ、別に勢いで突っ走るタイプの作品ならそれはそれでいいと思うんだけど、最後に都知事の不正を暴く場面では「事前に千葉側と埼玉側の密約ありましたよ」という空気的にそういうやりとりあったんだろうなあ…感は十分にあったシーンをちゃんと描写するという気真面目さもあったりして良く分からない。あの回想、どう考えてもテンポが悪くなっただけな気がするんだけど…。

あとやっぱり、この作品がいくら荒唐無稽だからと言ってこれだけで二時間引っ張るのは流石に無理があると踏んだのか、この物語そのものを「神話」としてちょいちょい「現実世界」の描写として結納に向かうパートを入れて物語にセルフツッコミを入れつつ進行させたのは上手い手だったなと思う。ちゃんとラストのオチにも繋がってるし。

まあ、怖いもの見たさとしてこの「現実」パートなくひたすら神話だけで二時間突っ走ったら…それはそれで怪作が出来たとは思うけど、きっとここまでのヒットにはなってなかっただろうなあ。
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