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吉良吉影は静かに暮らしたい

2024
05,01

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2020
10,13
なんというか、クイーンというかフレディ・マーキュリーの断片的に知ってる半生を順序立てて見ることが出来て、ストーリー展開はああ、こんな感じだったのか~という範疇を越えないのだけど、正直この感想を「I Was Born To Love You」をPrime Musicで流しながら書いているので完全に術中にハマっている。

正直、この映画を見るまではクイーンの楽曲はジョジョのキラークインの元ネタになったという理由で昔ちょっと聞いたくらいでそこまで印象に残った感じではなったのだけど、映画を見た後に聞くと様々な楽曲がぐっと胸に「刺さる」感じがする。特にクライマックスの「ライブ・エイド」で流れた楽曲群は何度もリピートして聞いてしまっている。

というか、この映画見た後に「You Tube」で「ライブエイド クイーン」って検索しないでいた人いる!?絶対に検索するよね???そんでその再現度に二度びっくりする。舞台装置はともかく、ピアノの上に無造作に置かれてたペプシですら再現されたものだったとは…。元ネタのライブを熟知した状態でこの映画を見た人は絶対にペプシで大喜びしたと思う。あのペプシの配置は文字の向きとかも完全にこだわり抜いて置かれていて、この映画へのこだわりそのものが出てたと言っても良いと思う。

劇中ではフレディが墜ちていくところやクイーンのメンバーと不仲になる要因は全部ポールが肩代わりしていたけれど、あれは映画としてまとめるために大幅にデフォルメしたものなんだろうなあとは思う。あとメンバーとフレディの確執ももっと複雑な感情が入り乱れていたとは思うんだけど、多分、かなりメンバー寄りに都合のいい解釈で作られている(メンバー側ももっとフレディに対していろいろ思う所はあったんじゃないかな…)とは思うんだけど、映画的には勿論これで全然OK。

ハットンは超重要人物のわりに全体的に描写が少なくて、映画だけだと正直フレディはどこに惹かれたのか分かり難いんだけど、ハットンが生涯フレディを支え続けたのは「事実」なので、これはもうそういうものと受け入れるしかない。史実ものの強みの一つだとは思う。

劇中のフレディのセリフに「音楽は聞くものにこれは自分のための曲だと思わせる事が大事」というセリフがあって、これはもう音楽に限らず創作物すべてに通じる真理だと思った。映画でも漫画でも、感情移入が大事だといわれる。なぜ、感情移入が大事なのか。それは、その物語を「自分にとって大切な物である」と感じてもらうために他ならない。どんなに作中の人物や物語の展開に衝撃的な事が起こっても、それが「他人事」である以上、感動は無い。人は「自分自身に関連すると感じていること」が起こって初めて感動するのだ。(それが自分自身に起こっている事なのか他人に起こっているのか、現実なのか創作上なのか、それは関係ない。)

このセリフがフレディが実際に言った事なのか、映画での創作なのかは分からないけれど、「音楽」でもやっぱりそうなのか…という所で強い感銘を受けた。そして、この映画を通じてクイーンという存在、フレディ・マーキュリーという存在が見る前よりも確実に「自分事」となった事で、数々の楽曲が胸に刺さるようになったのかな、とは思う。
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