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吉良吉影は静かに暮らしたい

2018
11,19
総評。

ううううううううううう~ん!!!こ、これなあ~!!確かに最高傑作と言われるのも分かる、分かるけど正直、「2」の方が好きだな!!この差がどこから生まれたのか。はっきり言って敵役の差だ。

プロスペクターは初登場の時には全然「敵役」の雰囲気はなかったんだけど、彼が「箱に入っている」という情報は最初からオープンになっていた。あの設定が彼が本性(というか目的)を表してから、その真の意味が明らかになる。すなわち、「子供と遊んだことが無い」故の優しい記憶の欠如、そして「売れ残り」による悲壮だ。

はっきり言ってロッツォはこのバックグラウンドの重厚さがプロスペクターに及んでいない。及んでいないというか、初登場時からすでに「悪役でござい」という雰囲気が全く隠せていないのだ。まあね、もちろんディズニーの悪役は古くは白雪姫の魔女しかり、別に「隠さなければいけない」なんていうルールはない。

ロッツォに関してもおそらく彼の「正体バレ」というのはこの作品においてプロスペクターの正体バレほどには比重が置かれていなかったのだと思う。彼の正体がばれたとしても、そこから先の「サニーサイド保育園からの脱出」というメイン展開が待っているからだ。

なので、ロッツォの悪役としての「格」の評価として「サニーサイド保育園を自分の理想とする独裁国家に作り上げた」という点を見ればプロスペクターよりも優れているのだろうと思う。だからこれは完全に好みの問題なのだろうと思う。「箱」がな~、ほんと凄すぎなんだよ、プロスペクター…。

ストーリーとしては「トイ・ストーリー」という物語の完結という意味ではこれ以上ないものだったと思う。ただ「2」の時に感じていた、「今はアンディはウッディたちの事を求めてくれているから、ウッディたちは必死に家に帰ろうとしているが、アンディが成長し、ウッディたちの事を求めなくなったらウッディたちはどうするのか?」という個人的な問いに答えてくれるものではなかった。

アンディはどこまでも優しいヤツで昔のおもちゃをずっと大事にしてくれていた。成長しても一番の親友ウッディは引っ越し先に連れていき、他の仲間も屋根裏に大切に保管してくれようとしていた。すなわち、「3」においてもウッディたちはアンディに必要とされ続けていたのだ。だからこそ、「家」に帰ろうとする。このモチベーションは三作を通じて変わることはなかった。これは意図的なものなのだろう。

今回は「サニーサイド保育園」から脱出しなくてはいけなかったので、いかにそこの環境を劣悪に描くか(脱出したくなるか)が問題だったのだけど、おもちゃの行く末として、どこかに寄付されるというのは選択肢としては当然ありうることだし、新しい子供に遊んでもらうという事自体を「悪」として描くことは出来ない。

たとえどんなに手荒に扱われることになったとしても、それはおもちゃとしての宿命として受け入れるほかはない。正直に言えばアンディのおもちゃの扱いも…まあ…そんなにお上品なものではなかったし。

ここで上手かったのは「サニーサイド保育園の闇」として「手荒に扱われる事」自体ではなく「その役割を新入りだけに押し付けて自分は安全な場所でのうのうと暮らしているロッツォ」に置き換えた点だ。事実、物語が終わり、ロッツォが取り除かれた後も「イモムシ組」のおもちゃに対する手荒い扱いは続いている。ここを悪くは描かない。子供はおもちゃを壊すものなのだ。ただ、その対応を階級関係なく全員で持ちまわって行っている。

「子供の手荒な扱い」は変わっていないものの、制度が変わったことでいわば「強制労働」と言っても良かった子供たちへの対応の中に「平等感」と「おもちゃとしての本来の役割」を感じることが出来るようになっている。

ここまで書いて気が付いたのだけど、最終的には「アンディに求められている」以上はおもちゃ達は「サニーサイド保育園」がたとえ天国の様な所であっても家に帰ろうとしただろう。そこでの多少の葛藤はあるだろうとは思うものの、ロッツォが存在してなかったらウッディたちはさっくりと家に帰れてしまっていた(というか「1」と一緒になってしまう)のだ。だから「脱出」の障害としてもロッツォの独裁が必要だったのだ。

クライマックスのウッディたちとの別れは確かに泣けた。アンディの語る「ウッディはどんな時でも仲間を見捨てない」という姿はこの三作でずっと語られてきたことだ。だからこそ、説得力を持って胸を打つ。そして、そんなウッディを誰よりも理解しているアンディだからこそ、仲間を置いてウッディだけを連れていくことは出来なかったのだ。

もうウッディとは遊ぶことは無いとは分かっていても、手放すことを躊躇するアンディ。ここで、誰もが持っている子供の時に遊んだおもちゃの記憶がオーバーラップする。トイ・ストーリーの最大の強み、「誰もが持っているおもちゃと遊んだ記憶」による感情移入が最大の効果で発揮される。アンディが楽しそうに遊んでいればいるほど「最後の別れ」が強調され、泣けてくる。

シリーズの締めとしてこれ以上ない幕引きだったように思えるのだけど、なんとまだ「4」があるらしい。あ、でもそうか、確かにウッディとバズがアンディに子供が生まれたら…みたいな事を言っていたのでそこをやるのかもしれない。期待しよう。

トピックス。

冒頭の機関車アクション、あれは正直「バック・トゥ・ザ・フューチャー3」のパロディだろうと思ったのだけど、ざっと調べた限りだとそう言ってる人があんまりいなかったので自信がなくなってきた…。同じ「3」だしあり得そうなんだけど…。

アンディはウッディたちの事を「オークションでも売れないよ」と言ってるけど、プレミアの事は知らなかったのだろうか…。もしくは知っていて黙っていたのか。

ロッツォたちがバズを改造しようとしてる時にちゃんと説明書を見てるの、めちゃくちゃ興奮したんだけど、あれはなにが面白いんだろう…。未知のおもちゃでも説明書を見れば対応できるよな!という納得感…とでも言うべきものなのか。「説明書見てる!スゲェ!!」と感じたこの理屈は自分でも良く分からない…。あと、あの時にどう考えてもリセットボタンが押されてしまっているのでたとえモードを元に戻しても元のバズに戻れるのかかなり疑問ではある…。
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