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吉良吉影は静かに暮らしたい

2018
03,21
前作の二重の衝撃の幕切れ(前後編なのかよ!、カッタッパがバーフバリ殺したってどういうことだよ!)からのストレートな続編。正直、このままマヒシュマティ王国になだれこんで今作は城塞戦などがメインになるバトルに次ぐバトルになるのかな!?と思ってたんだけど、ビックリするぐらい過去編が長かった。

感覚的にはスターウォーズのEP3。もう見てる側はバラーラデーヴァが王になってデーヴァセーナが鎖に繋がって…という流れは知ってるわけだから…と思ったけど、もしかして「凱旋」しか見てない人ってこの流れをあんまり理解しないで本編に突入してたりするのかな。前作から見てるとバラーラデーヴァが王になったところでダース・ヴェイダーのテーマが流れる感じになるんだけど。

バーフバリが地方に行脚しに行った時点で「あ、この話長くなるな」と覚悟を決めれたんだけど、前作からの流れで「早くマヒシュマティ王国を攻めに行けよ!」と思いながら見てた人はかなりつらい思いをしたんじゃないかなあ。特に連続視聴をした人はその傾向が強いと思う。

人は「これからこういう展開が待ってますよ」という示唆をされると「早くその話が見たい」って思う傾向がある(当たり前っちゃあ当たり前なんだけど)んだよな。その「展開」を見届けないとなんかこう座りが悪いというか。「その話は置いといて実は…」とかされるとあんまり集中できない。「ラオウ戦は置いといて南斗を滅ぼしに行きましょう」と言われた時期の北斗の拳みたいな感じだ。

前作で滝を登ってるところを「ゼルダ!ゼルダ!!」って大喜びして見てたら今回はイノシシとか狩り出して「完全にゼルダ」「言い訳できない」って感じだった。お調子者のクマラさんを単なる捨てキャラにしないでちゃんと見せ場を用意してくれたのは嬉しかったね。デーヴァセーナ以外にもバーフバリを認めてる人がいてくれると、「みんなから認められてる」感が出ていい。クマラさんはもう一個バラーラデーヴァ暗殺でも出番があって、そっちでも美味しく使われていた。

バーフバリが正体を隠してクンタラで無能を演じつつ、最後に印籠(マヒシュマティ王国の印)を出す流れは完全に水戸黄門。いや、このメソッド日本国内限定で強い求心力を持ってるのかと思ってたんだけど、この「偉い人が身分を隠してふにゃふにゃしてから正体を明かしてバーン!」ってのはインドでも通用するんだな。水戸黄門メソッドは割とワールドワイドだ。

バラーラデーヴァはめちゃくちゃ悪役なんだけど、彼自身にバーフバリの「引き立て役」になろうという気が微塵もないのがいい。行動すべてがちゃんと「自分が幸せになる」という方向を向いて行動しているのである意味で清々しい。

本当に彼は見ていて可哀想なんだよ。彼自身はわりと…こう…邪悪なところもありはするんだけど、まあそれはそれとして王としての資質はそこそこあったんじゃないかなと思うんだよな。なんかもうやることなすこと「バーフバリの方がスゲー!」「バーフバリ万歳!」「バーフバリ万歳!」って言われたら、いじけちゃうのも分かる。

彼にもよき理解者がいれば良かったんだけど唯一の味方があの歪んだ野心を持った父親だったところも彼の不幸。そう考えると諸悪の根源はビッジャラデーヴァという気がしないでもない。

逆境に次ぐ逆境(なんといってもこの物語自体が「バーフバリ神話」とも言うべきものなのでバーフバリには常にバイオリレーションフィールドによる無敵補正が付いている)にもめげず、唯一「デーヴァセーナ」というアキレス健を使ってバーフバリを政略で陥れていく。バラーラデーヴァめちゃ頑張ってた。さすがに「デーヴァセーナを嫁に貰いたいと言う」→「王の座が転がり込んでくる」(???!??)というスーパープレイまでは読めなかったにしても、バーフバリの情報を素早くつかみ、いち早く行動したあの判断力は特筆すべきものである。「どういう効果があるかは分からないけど石は投げておいてみるか」というのは大事なことなのだ。

無敵補正が掛かっているバーフバリを無視して標準をデーヴァセーナに定めたのが完全に勝因だった。挑発に弱いデーヴァセーナをたぶらかし、王冠のみながらずバーフバリの国外追放も勝ち得た。この辺りのバラーラデーヴァは本当に冴えていた。

前作最大のヒキである「カッタッパがバーフバリ殺した」なんだけど、これは判断が分かれるところだと思う。

実際に殺害したのもカッタッパなんだけど、これを「バラーラデーヴァの命令を先祖の盟約により断れなかった」という流れでカッタッパ自身は真の忠臣であり、悪いのはやっぱりバラーラデーヴァだったんじゃん!と思うのか、あるいは大本を辿って「カッタッパがシヴァガミの手紙にあった「王子」の事をバーフバリと勘違いした」事がそもそもの発端であり、それをもって「カッタッパがバーフバリ殺した」と言ってる、とも解釈できると思う。

ストレートに解釈すれば前者なんだとは思うんだけど、個人的には後者かな。製作者の意図的には前者は「表の理由」、後者は「裏の真意」という感じで設定していると思う。

思ってた数倍長い回想を経てようやくマヒシュマティ王国に突入。バラーラデーヴァにしてみれば本当に策を練りに練ってようやくブチ殺した宿敵と同じ顔が向こうの丘からやってくるんだから完全にホラーかと思いきや、自分の手でブチ殺したかったので嬉しいとか言い出すし、本当に彼は悪役として満点ではなかろうか。ちょっとラッキーマンのさっちゃんみたいだった。(三本柱マンのリセットのくだり)

ヤシの木シールド弾丸やバラーラデーヴァのオモシロ戦車(プロペラ三倍!)などが次々に登場してようやく「これが見たかった!」という場面が始まる。しかし、思ってたよりもあっさりとマヒシュマティ王国は陥落してしまった。バーフバリとバラーラデーヴァの一騎打ちシーンが長くて、あまり城塞戦という感じがしなかった。

最後は慈悲とか無くバラーラデーヴァを思いっきり完全焼却し、バーフバリが王についてエンド。この作品を見てようやくアヴァンティカ@クンタラ国がデーヴァセーナを奪還しようとしてる理由が分かるんだけど、もはやアヴァンティカ自体が何のために居るのか良く分からなくなっているのは…黙っておいた方が…いい…みたいだ。
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