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吉良吉影は静かに暮らしたい

2018
02,24
えーっと、その…。まあ、ストーリーは無い。あるといえばあるんだけど、「二人の出身の孤児院(教会)の納める税金をバンドで稼ぐ」これだけの非常にシンプルな筋に、歌とコメディが乗ってる感じ。おそらくそちらに全振りしているので、別に良いといえば良いんだけど、シーン単位で見てもおかしい。ストーリーではなく、エピソードが成り立ってない。

お金を集めるためにバンドを組む、そのバンドメンバーを再結成するために集めよう。という筋はいい。ある意味でアルマゲドンだ。最後に「I don't Want to Miss a Thing」も歌いださんばかりだ。

とにかく、ブルース・ブラザーズにかかわる人たちが不幸になりすぎる。エルウッドが免停だったのに車を動かしていたら、パトカーに止められ、そのまま逮捕されそうだったのでカーチェイスの末に逃げる、バンドから足を洗って、ホテルで働いてるメンバーをホテルで暴れまわって無理やりメンバーに加えたり、出演する予定のない店に無理やり乗り込んでたまたま出演予定だったバンドが遅れていたことを良い事に演奏し…たのはいいんだけど、そのもともと出演予定だったバンドに突っかかり、そのバンドの車と二人を追っていたパトカーが衝突し…。

ってあの、この上の文だけ読んでると「ヤクでもやってたんか?」と聞きたくなると思うんだけど、おれも聞きたいよ!どうやったらここまでこう…整合性というか…「おかしくないか?」と疑問を持たずにシナリオを書き上げられるのか。確実に読み直しは行われていないと思う。しかも上のはホンの一例で、こんな感じの終始おかしいエピソードが次から次へと湧き出てくる。

しかも、なんだか分からないのだけど、この映画はやたらと金がかかってる。ボンボコボンボコ車は潰すし、ショッピングモールを一つ車数台で走り回って壊滅状態にするし、街の幹線道路はクラッシュしたパトカーの山が築かれていた。CGだっておそらくない時代だろうから、あれは全部セットなんだと思う。驚異的な金の使い方にさすがに驚かされる。コンマ1秒も練りが行われていないシナリオの一行を実行するために凄まじい労力が支払われている。ある意味でロックだ。ロック・ブラザーズに変更した方がいい。

まあ、言うまでもないんだけど、おそらくこの映画は「加トちゃんケンちゃん」のコントをそのまま拡大版にしたような感じなんだよな。だからシナリオにあーだーこーだいうのはナンセンスなんだ。

良いところもわりとある。楽器店の店主に「おい、このキーボード音が鳴らないところがあるぞ」って言ったら楽器店の店主が「んなことないだろ」って弾き始めたらいきなりミュージックパートが始まって笑ってしまった。黒塗りの高級車と同じ文脈だ。

町のレストランでコックをやってたメンバーを引き抜きに来たところで、そのメンバーの奥さんが「ミュージシャンとかやめろや」って言う歌を客を巻き込んで歌うんだけど、そこにブルース・ブラザーズも力なく加わっていたり。シーンじゃないぞ。1コマ単位、ショットだ。ショットで笑える箇所なら確かに存在する。そしてこの映画はそのショットのために存在しているのだ。それならそれでしょうがない。

ブルース・ブラザーズの二人もすごい。今思い返しても、どう考えてもロクなことをしてないのに、わりと嫌いになれないあたりあの二人の魅力というかスター性はすごいんじゃあないかなあ。「何を犠牲にしてもあの二人にかかわりたい」そんな魅力はちゃんと描けていたように思う。

いや、シナリオひどいけど。
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