2018 |
04,07 |
冒頭、バイキングVSドラゴンという組み合わせが早くも最高だった。荒々しい屈強な男たちとドラゴンの戦い。化け物には化け物をぶつける理論である。サーチアンドデストロイ、ドラゴン殺すべしな雰囲気の中、主人公のヒックも最初はドラゴンを殺そうとするのだが、捕獲したドラゴン、トゥースとの交流を経て意識が変わっていくのだった。
…なんだか久しぶりに感想を書いてるせいか、いままでどうやって感想を書いてたのかよく思い出せない。こんなあらすじをダラダラ書いてもしょうがないんだけど、なんだろうな…。こう話の筋を一つ一つ確認したくなるんだよな。話運びもテーマもいい。
力こそパワーなバイキングの中でヒックの「器用さ」というのは目立たたなくて見下されがちという構図は良く分かるし、ぶっちゃけ陰キャなヒックが他の人に力(トゥース)を隠している様子、それによって陽キャな友達を見返すという構図は日米関係なく好まれる…というか物語の王道的展開のようだ。
そんな日米の共通点に安心感を覚えたのもつかの間、すっごい個人的感覚に基づく感想なんだけど(感想は全部個人の感想ではあるんだけど)、アスティちゃんがすっごいブサイクなんだよな…。
これは…なんだ…そう…あの、サム・ライミ版スパイダーマンを見た時にも感じたんだけど、多分こういう感じの顔がアメリカではセクシーって認識されてるんだろうな…という思いを強くした映画であった。ピーターもハリーもMJなんかほっとけよ…と思ったものだけど、こうして同系統のお顔がヒロインに採用されつづけているのを見ると日米間の「KAWAII」の違いを感じざるを得ない。
ただまあ、第一印象はともかくドラゴンデートを経てデレてからはやっぱりわりと可愛く見え……見え…たよ、うん。大丈夫だ。
父親のストイックは登場時にヒックに「お前には別の取り柄がある」(たぶん手先の器用さの事をいってると思う)と言っていて、フィジカルが貧弱なヒックを一方的にダメと決めつけるようなことはしていないところも良かったし、屈強なビジュアルは一目でリーダーと分かる力強さを持っていた。
とはいえ、息子が訓練場で活躍してると知ると素直に喜んだところを見るとなんだかんだで息子にバイキングとしての力も持っていてほしかった、という複雑な感情も垣間見える。屈強な肉体とは裏腹になんだか折り合いの悪い息子にどう接していいか分からず、なんかこう…手作りのメットををプレゼントしたりして明後日の方向に気を使う感じも思春期の親子関係を感じられてよかった。
トゥースの事を知ったとたんに「お前もう息子ちゃうわ」と言ったり最後にやっぱり「息子だったわ…」とか言ったりしてこの映画でもっともいう事がコロコロ変わる人物になってたんだけど、これはしょうがないんだよな。場面によってヒックの評価がコロコロ変わっていくので、それをジャッジしてくとこういう表現にならざるを得ない。「お前もう息子ちゃうわ」発言はその前の「ヒックが闘技場で活躍してる」状態の嬉しさの反動もあったんだろうな、と今になって思う。
見どころはやっぱり色んなドラゴンが出てきて楽しいところだよな。ツインヘッドドラゴンの片方の頭からガスが出てもう一方で発火してるとかワクワクな設定もいっぱいだ。劇中に出てきたドラゴン図鑑はもっとじっくり見たい。というか脳筋ばかりなバイキングたちの中でドラゴンの生態を調べて一冊の本にまとめた人物が過去にいた、というのはかなりいい設定だよな。映像特典のゲップのギャグ…も良かったけど、「ドラゴン図鑑が出来るまで」も付けて欲しかった。
ドラゴンとの戦闘用訓練施設も、ものすごい大がかりな施設だ。バイキングなのに「教育が大事」という現代的思考は素晴らしい。感覚で言えば「即実践して生き残ったバイキングだけがいいバイキングだ」とかやりそうなものなんだけど、思った以上に人口が少ないのかもしれない。(人が貴重)
飼育が可能ならヒックが調べたドラゴンの生態ももっと早くしられていたのではないか…?という気がしないでもないけど、「ドラゴンは敵」という先入観がドラゴンとの触れ合いの機会を奪っていたのかもしれない。「ドラゴンはあごの下を撫でられるとすぐに寝て(気絶?)しまう」とか絶対もっとはやく言って欲しかったよな。ただ、日本というかアジアだとあそこは思い切り「逆鱗」なので怒り狂うところだと思うんだけど、そこは文化の違いなのかもしれない。(ただ、特別な部位という認識は共有している)
ドラゴンの巣、そしてボスドラゴンの存在。ヒックが先行してドラゴンの巣に潜入した時のワクワク感、ボスドラゴンを見た時の「やべーの見ちゃった感」はいい。ラストダンジョンに主人公たちだけ先行して入って敗走して帰ってきて、その後大軍勢で攻める…というパターンはいいよな。まあ、大抵その後の軍勢は全滅するんだけど。(ラピュタのゴリアテみたいに)
あ、あと軍勢で攻めた時に火球を巣に放り込んだときに穴一面にびっしりドラゴンが貼りついてた場面はおぞましくて良かった。
これまで無秩序に暴れまわるだけだと思われていたドラゴンにも「ボスへの餌献上」というお仕事があったため、というメカニズムも解明されて「人とドラゴンの共存」への道が開かれてラストバトルに突入するんだけど、エサが魚で良いのなら別に町は襲わなくてよかったのでは…?という気がしないでもない。ボスのゴキゲンを取るためにレアものを取りに来ていたのかもしれないけど。何せ献上品が気に入らないと自分が食われちゃうもんな…。
ボスとのバトルになじみのある訓練施設のドラゴンが出てきたのは熱かった。訓練描写と同時に視聴者にドラゴンへの愛着を持たせていたのだ。ただ、訓練施設のドラゴンは…その…人に何回もボコボコにされていたりして相当…人に恨みがあったんじゃないか…?大丈夫か…?という感じである。
最後、バイキングとドラゴンが共存を果たしてハッピーエンド…に見えるんだけど、あいつら本職が海賊なんだよな…。バイキングたちがドラゴンも操りだしてますます手が付けられなくなったのではないか…?あそこら一帯の海が完全無秩序になったのでないか…?という気がしないでもないけど、まあ、麦わら海賊団的な感じで活躍してくれてたらいいな…と願うばかりである。
一番印象に残ってるのはやっぱりヒックとトゥースの飛行シーン。「空を自由にとびたいな」というのは子供の圧倒的あこがれなのだ。アスティちゃんが一発でデレるほどの破壊力。子供が映画を見終わった後に「おれもドラゴンに乗って空をとびてええ!!」と思って映画館を飛び出してくれればこの映画にとってそれ以上の成功はないだろう。
…なんだか久しぶりに感想を書いてるせいか、いままでどうやって感想を書いてたのかよく思い出せない。こんなあらすじをダラダラ書いてもしょうがないんだけど、なんだろうな…。こう話の筋を一つ一つ確認したくなるんだよな。話運びもテーマもいい。
力こそパワーなバイキングの中でヒックの「器用さ」というのは目立たたなくて見下されがちという構図は良く分かるし、ぶっちゃけ陰キャなヒックが他の人に力(トゥース)を隠している様子、それによって陽キャな友達を見返すという構図は日米関係なく好まれる…というか物語の王道的展開のようだ。
そんな日米の共通点に安心感を覚えたのもつかの間、すっごい個人的感覚に基づく感想なんだけど(感想は全部個人の感想ではあるんだけど)、アスティちゃんがすっごいブサイクなんだよな…。
これは…なんだ…そう…あの、サム・ライミ版スパイダーマンを見た時にも感じたんだけど、多分こういう感じの顔がアメリカではセクシーって認識されてるんだろうな…という思いを強くした映画であった。ピーターもハリーもMJなんかほっとけよ…と思ったものだけど、こうして同系統のお顔がヒロインに採用されつづけているのを見ると日米間の「KAWAII」の違いを感じざるを得ない。
ただまあ、第一印象はともかくドラゴンデートを経てデレてからはやっぱりわりと可愛く見え……見え…たよ、うん。大丈夫だ。
父親のストイックは登場時にヒックに「お前には別の取り柄がある」(たぶん手先の器用さの事をいってると思う)と言っていて、フィジカルが貧弱なヒックを一方的にダメと決めつけるようなことはしていないところも良かったし、屈強なビジュアルは一目でリーダーと分かる力強さを持っていた。
とはいえ、息子が訓練場で活躍してると知ると素直に喜んだところを見るとなんだかんだで息子にバイキングとしての力も持っていてほしかった、という複雑な感情も垣間見える。屈強な肉体とは裏腹になんだか折り合いの悪い息子にどう接していいか分からず、なんかこう…手作りのメットををプレゼントしたりして明後日の方向に気を使う感じも思春期の親子関係を感じられてよかった。
トゥースの事を知ったとたんに「お前もう息子ちゃうわ」と言ったり最後にやっぱり「息子だったわ…」とか言ったりしてこの映画でもっともいう事がコロコロ変わる人物になってたんだけど、これはしょうがないんだよな。場面によってヒックの評価がコロコロ変わっていくので、それをジャッジしてくとこういう表現にならざるを得ない。「お前もう息子ちゃうわ」発言はその前の「ヒックが闘技場で活躍してる」状態の嬉しさの反動もあったんだろうな、と今になって思う。
見どころはやっぱり色んなドラゴンが出てきて楽しいところだよな。ツインヘッドドラゴンの片方の頭からガスが出てもう一方で発火してるとかワクワクな設定もいっぱいだ。劇中に出てきたドラゴン図鑑はもっとじっくり見たい。というか脳筋ばかりなバイキングたちの中でドラゴンの生態を調べて一冊の本にまとめた人物が過去にいた、というのはかなりいい設定だよな。映像特典のゲップのギャグ…も良かったけど、「ドラゴン図鑑が出来るまで」も付けて欲しかった。
ドラゴンとの戦闘用訓練施設も、ものすごい大がかりな施設だ。バイキングなのに「教育が大事」という現代的思考は素晴らしい。感覚で言えば「即実践して生き残ったバイキングだけがいいバイキングだ」とかやりそうなものなんだけど、思った以上に人口が少ないのかもしれない。(人が貴重)
飼育が可能ならヒックが調べたドラゴンの生態ももっと早くしられていたのではないか…?という気がしないでもないけど、「ドラゴンは敵」という先入観がドラゴンとの触れ合いの機会を奪っていたのかもしれない。「ドラゴンはあごの下を撫でられるとすぐに寝て(気絶?)しまう」とか絶対もっとはやく言って欲しかったよな。ただ、日本というかアジアだとあそこは思い切り「逆鱗」なので怒り狂うところだと思うんだけど、そこは文化の違いなのかもしれない。(ただ、特別な部位という認識は共有している)
ドラゴンの巣、そしてボスドラゴンの存在。ヒックが先行してドラゴンの巣に潜入した時のワクワク感、ボスドラゴンを見た時の「やべーの見ちゃった感」はいい。ラストダンジョンに主人公たちだけ先行して入って敗走して帰ってきて、その後大軍勢で攻める…というパターンはいいよな。まあ、大抵その後の軍勢は全滅するんだけど。(ラピュタのゴリアテみたいに)
あ、あと軍勢で攻めた時に火球を巣に放り込んだときに穴一面にびっしりドラゴンが貼りついてた場面はおぞましくて良かった。
これまで無秩序に暴れまわるだけだと思われていたドラゴンにも「ボスへの餌献上」というお仕事があったため、というメカニズムも解明されて「人とドラゴンの共存」への道が開かれてラストバトルに突入するんだけど、エサが魚で良いのなら別に町は襲わなくてよかったのでは…?という気がしないでもない。ボスのゴキゲンを取るためにレアものを取りに来ていたのかもしれないけど。何せ献上品が気に入らないと自分が食われちゃうもんな…。
ボスとのバトルになじみのある訓練施設のドラゴンが出てきたのは熱かった。訓練描写と同時に視聴者にドラゴンへの愛着を持たせていたのだ。ただ、訓練施設のドラゴンは…その…人に何回もボコボコにされていたりして相当…人に恨みがあったんじゃないか…?大丈夫か…?という感じである。
最後、バイキングとドラゴンが共存を果たしてハッピーエンド…に見えるんだけど、あいつら本職が海賊なんだよな…。バイキングたちがドラゴンも操りだしてますます手が付けられなくなったのではないか…?あそこら一帯の海が完全無秩序になったのでないか…?という気がしないでもないけど、まあ、麦わら海賊団的な感じで活躍してくれてたらいいな…と願うばかりである。
一番印象に残ってるのはやっぱりヒックとトゥースの飛行シーン。「空を自由にとびたいな」というのは子供の圧倒的あこがれなのだ。アスティちゃんが一発でデレるほどの破壊力。子供が映画を見終わった後に「おれもドラゴンに乗って空をとびてええ!!」と思って映画館を飛び出してくれればこの映画にとってそれ以上の成功はないだろう。
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