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吉良吉影は静かに暮らしたい

2024
04,30

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2018
01,13
っべー!!ディズニーまじやっべえわ…。

とにかく全ての要素、展開、キャラに全く無駄がなくて寒気がするほどの完成度だった。こえー。なんだよこれ…。

冒頭で仲の良い姉妹、雪だるま(オラフ)、エルザの能力、事故、「あっぶねー!頭だったからよかったけど、心ならやばかったわー!!心ならやばかったわーー!!!!」とご丁寧に最終伏線を張ってくれるトロール、エルザとアナの離れていくさま、両親の死亡、エルザの戴冠などなどの展開が矢継ぎ早に行われて舞台説明が完了していくんだけど、めちゃくちゃ見やすくて分かりやすい。

最初の方ですでに見てる側にちゃんとエルザの「自分ではどうしようもならない能力によるアナとの望まない不仲」という同情ポイントが描かれており、基本的に「エルザとアナ可哀想」という感情を抱かせることに成功していて、これだけでも掴みとしては成功している。

ハンス君と爆速で婚約を決めるアナ。ちゃんと一応アナがいままであまり出会いがなくて男慣れしてなくて、パーティの出会いに期待していたという理由もあるし、なにより創作上の恋愛であれば登校中に遅刻遅刻~!と走ってる最中にぶつかればフラグは立つものなので、まあ、そういうものかな…アメリカだし。とも思ってたんだけど、クリストフの反応を見るにさすがにアメリカでも出会って当日に婚約を決めるのはおかしかったみたいですね…。アメリカすまん。

エルザが氷の城にこもった原因も元をただすとハンス君に辿り着くようになっているし、本当に無駄がない。というか、ハンス君が序盤のヒーロー、アナ不在中の城の運営、最後の悪役…となんかもう肉も内臓も皮も全部おいしく頂かれるアンコウの様な使われぶりで、この作品のMVPは間違いなく彼である。

いやまあ、分かるよ?そりゃねえ、そりゃあそうなるよ…。最終的にアナとくっつくのってクリストフなんでしょ?ってそれはわかる。でも、それはそれとして最終盤までのハンス君にはなんの落ち度もなくて(無いどころかかなり高い好感度が維持される)、一体どうやってハンス君からアナの恋人の地位を奪うのかな…と思ってみてたら、まさかの悪落ち。

これにはビックリした。しかも、アナとの出会いの時、お互いの事を知り合おうとする会話で「兄弟が12人いる」という伏線をさりげなく滑り込ませる手腕…!うめえ…うめえよ……。

そのハンス君から一切の臭みを消すように、隣にもっと臭いキャラ(ウェーゼルトン公爵 )を置いておくという手法もものすごい…。ウェーゼルトン公爵、アナに出会いの時点でウザ絡みをした罪で自国の貿易がご破算になるというすさまじく可哀想なキャラだった…。エルザ暗殺も、本当にこんな気候が永久に続くようならやむなしな判断だと思うし。というか、結局言い方なんだよな。ハンス君だって最終的にエルザ暗殺を提案してるわけで、しかもあの時点では皆に受け入れられているし。積極的に殺しにいったのがマズかった。「やむを得ないけど…」みたいな感じで提案すればいけたはず。創作とはそういうものだ。

「真実の愛」も、ハンス君→クリストフ→エルザとどんどんキャラが置き換わっていって上手かった。えっ…これ…クリストフ慌てて戻ってこなくても良かったんじゃ…とか思ってはいけない。実際問題、あそこでクリストフが戻ってこなかったら、アナは外に出なかったわけで、そうするとあのタイミングでエルザをハンスの暗殺から救えなかったので、ちゃんと意味はあるんだけどね。…あるんだけどね。

「真実の愛」は別に異性からの愛のみではない、というオチもわりといいと思うのであれはOKだと思うなあ。

あと、唯一不満があるとすれば、オラフが最終的に魔法でおk状態になったのももったいなかったかな…。彼のキャラクター性を考えれば「夏に憧れるものの、夏が訪れると溶けてしまう」という所が魅力なのであり、溶けてこそ完結するとも思えるんだけど、そこは…真実の愛の奇跡でなんとかなったのかな…。物語を完璧に遂行する職人の様な印象のある映画なんだけど、ここだけはウェットよりの展開だった。

で、だ。この映画と言えば「ありの~ままの~」のあの歌なので、さぞクライマックスのいいシーンで流れるんだろうな~と思って見てたら、わりと中盤より前で流れ始めて「あれっ??」って思ってたらエルザが山に氷の城を建造し始めて、「何物にも縛られずにここで生きていく」的なことを言い出して、お前…ありのままって…ありのままってそっちかよ!!なに悪落ちしてんだよ!!って感じで爆笑してしまった。
あの歌、全然前向きな歌じゃなかった。むしろ完全にダースベイダー誕生シーンに流れる帝国のマーチだったよ!
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2018
01,08
とにかくお祭り感が素晴らしくって、これぞTVシリーズの劇場版!という感じだった。

最初の大洗女子&知波単VS聖グロリアーナ&プラウダ高校のエキシビジョンマッチからすでに盛り上がりが最高潮で、聖グロリアーナ単体が相手なのかなと思わせておいて、カチューシャ参戦、「聖グロリアーナ&プラウダ高校」の図式が出来上がった時のテンションの高まりはすごかった。出だしとしては満点だった。

本編のVS大学選抜はおそらく、最初から劇場版のコンセプトとして「大会で出たキャラを全員集合させたドリームチームで戦う」というキャプテン翼のワールドユース編みたいなことをやりたくて、そこから組んでいったんだと思う。

降って沸いたような強引な廃校設定をもう一度持ち出されたことも、あれがあったからこそ他の高校のキャラが大洗女子に「転校」してくるなんていう大技を使っても、「あっちも無茶を言ってきてるんだから、こっちも無茶をやっていいだろう」という理が成り立つ。…ように感じるのだ。ただ、「ように感じる」というのはとても重要なことで、これさえあれば本当は理屈が通っていなくても許されるのである。創作とはそういうものだ。

後半一時間丸々すべて戦車戦に使われている(前半のエキシビジョンマッチも考えれば、約二時間の上映中、実に一時間半が戦車戦の描写だと思う)この大胆な構成から「映画館のでかいスクリーンで迫力の戦車戦を見てほしい」という熱い心意気がひしひしと伝わってくる。ちゃんとTVと劇場版の違いを意識した素晴らしい構成である。「ネタ」で勝負するのではなく、画面で勝負しているので、「あの場面が見たい」と多くのリピーターが発生したのも納得である。

島田愛里寿ちゃんのキャラも素晴らしい。なんと言っても彼女はTVシリーズで散々キャラを立てた屈強なガルパンキャラたちにたった一人で立ち向かわなければならないのである。「ドリームチーム展開で一番困るのは敵キャラ」だ。大学選抜の三幹部っぽいキャラはいたものの、ネームドはほぼ彼女一人。普通に考えればかなり不利ではあるが、「西住流」に対抗できる「島田流」、飛び級大学生、ポゴが大好き…などなどの要素をてんこ盛りにして急造ながらもかなり頑張った結果、ちゃんと相手にとって不足なしのキャラに仕上がっていた。

愛里寿ちゃんはマジで相当がんばったと思う。でも、(時間的に厳しかったとは思うけど)あと一人くらい大学選抜にもネームドが居ても良かったかな…と思わなくもない。誰かのお姉ちゃんとか。

あと、エキシビジョンマッチで足を引っ張りまくった西さん始め知波単学園の方々の活躍が…ちょっと少なかったな…という気がしないでもない。まあ、むやみな特攻をやめたのは進歩と言えなくはないんだけど、エキシビジョンマッチであれだけ「タメ」を作ったのに、それを発散する場面がなかったのは惜しかったかなあ。

個人的には、むやみな特攻をやめたけれど、ちゃんと最後は「効果的な」特攻を西さんがかまして、知波単学園の戦車道を見せつけてくれても良かったかな、と思った。
2018
01,08
お正月の定番にすっかり収まったSWの新シリーズ二作目。

SW7はSW4を思い切り踏襲していて、あれはあれでまあ、シリーズのリブート一発目として「ファンが見たいであろう場面、要素を詰め込んだ、誰もが安心して見れる続編です!」というサービス精神が旺盛で、コンセプトを考えれば悪くはなかったかなと思うんだけど、「あんな焼き直しなら作る意味がない」と言われると、うん、まあ…そう、だね…という感じもあったのは事実である。

今回のSW8も確かにSW5をかなり踏襲してるんだけど(レイの両親が判明する、レジスタンスがボコされる)、意味合いがかなり変わっていて、前作とは打って変わってかなり挑戦的な内容だったと思う。

結論から書くと、SW8は「血統を否定する物語」だった。もっと正確に言うならたぶん新SWシリーズがそういうコンセプトなんだと思う。

レイの両親は「名もなき人」だったし、フィンの出自も「兵隊の一人」。つまり、ご立派な血縁を持つキャラだけが世界を動かしているのではないということ。「モブ」と呼ばれる、「なんでもない人々」こそが宇宙の主役だと言ってるように思えた。これは「ダースベイダーの孫」という血統に執着しているカイロ・レンが「悪側」となっていることも偶然ではないだろう。

さらに「フォース」もジェダイだけが持つ特別なスキルではなく、「自然のどこにでもある」という説明もそれを補強しているように感じる。

話はそれるけど、SWシリーズの「フォース」という訳には前から違和感があって、多分英語での「フォース」というのは本当に「力」という概念そのものを表す、かなりあやふやな単語なんじゃないかと思うんだけど、それが日本語では「フォース」と訳されてしまったので、「フォース」というとジェダイが使う岩とか浮かしたり、テレパスを使ったり…といった超能力的なイメージが結びついてしまっているんじゃないかなと思う。今回のルークの説明はそれとは離れた、本来の「フォース」のイメージを教えてくれたんじゃないかな。

以下、メモ的箇条書き。

そういえば、ワープ先が帝国にばれてたのってなんでだったんだろう。てっきりレイのためのビーコンを逆探知されてそれでワープ先がばれてたのかなと思ったけど、そんな描写はなかったし…。凄みかな。

やさぐれルークの一カ月一万円無人島生活の描写は「妙なモンスターから乳をしぼる」と「バカでかい銛で魚を指す」の二つくらいしか具体的な描写はなかったのだけど、あれだけで「ルークが長年この島で生活していました」という感じは十分に出ていたのですごかった。

「パス破りの達人」を探しに行くくだり、「結局お目当ての人物を連れてくることはできなかったけど、別の人物を連れてきました」っていう展開になって、あれあれでよかったし、なんならあのプロムを付けたあのキャラが後々出てきたも良かったので、あれは同時に二人のキャラを立てられていい感じの展開だったと思う。

ヨーダが出てきてルークを再び導いてくれるのも良かった。ルークもすでにジェダイマスターとして「師」の位置についてはいるんだけど、それはそれとして、ヨーダが自分の「師」であることに変わりはない、というのは安心感があるというか。師匠だって泣きたい時くらいあるよね。

最後、出入り口が一個しかない反乱軍の基地にルークが現れたので「別の入り口があるのではないか?」という着想を得るところ、最終的にあれがホログラムって分かった後でのツッコミになるんだけど、あれ、ルークはホログラムだから別に出入り口なくても出入り出来たんだよな…。まあ、空気の通り道も結局は岩でふさがっていたので「ルークが通ってきた道はどれなんだ」というツッコミはいらないんだけどね。

あと、レイア姫が宇宙空間に投げ出されて江田島平八の様に宇宙船に帰還したシーンは間違いなくSWスタッフ渾身のギャグだったので、あそこは劇場内が揺れるほどの爆笑が巻き起こるのが正しいリアクションだったと思う。(観客も凍ってたけど)
2018
01,08
見よう見ようと思ってて、そのまま放置してついにTV放送までこぎつけてしまった。ネタバレは随分回避したつもりだったけど、TV放送から時間を少し置いてしまったので、ここまでギリギリで回避してきたのに、「入れ替わりとは別に時間トリックがあるらしい」ということと、「隕石落ちるらしい」という二大ネタバレをくらった後での鑑賞となってしまい、非常に申し訳ない気持ちでいっぱいである。

ただ、もうこの映画のネタバレは踏んだ方が悪いという状態だったので、それに関しては私が悪いのでしょうがない。

「男女入れ替わり」というネタで一番困るのは「入れ替わったからなんだっていうんだ?」というストーリー作りの部分だと思う。

なんというか、「思い入れのあるキャラたちが入れ替わってのキャラ主体のコメディ」とかなら分かるけど、思い入れも何もないキャラが入れ替わっても見てる側としては「そうですか…」という感想以外なかなか出てこない。そこで効果的に機能するのは「「三年」という時間のずれによる事故回避」というストーリーである。

結局、「君の名は」で優れているのは「距離」(空間)に加えて「時間」の入れ替わり要素も加えた、という一点に集中していると思う。仕掛けがシンプルで分かりやすく、とても素晴らしい。この要素を最大限生かすようにシナリオが組まれている。

日本人は幼少のころからドラえもんに慣れ親しんでいるため、時間のトリックに関してはかなりカンが働く方だと思うので、このシンプルな仕掛けなら多くの人が「そういうことか」という「納得」を得られたと思う。大ヒットの陰には確実にこの「分かりやすさ」があると思う。

話運びも上手くて、最初の三葉視点の入れ替わりを飛ばすことで「謎」をまくことと時間の短縮に成功している。

あと、クレーターで二人が出会うとき、はっきり言うとあそこは三年という時間が隔てているので二人が出会うのは理屈で言うと不可能なんだけど、事前にしつこく「逢魔時」の説明を入れていたおかげで、「「逢魔時」なら不思議なことが起こってもしょうがない」という謎の納得感を見てる側に与えることに成功している。この手法はわりと見習いたい。ただ、正直あの雰囲気なら「逢魔時」の前フリが無くても、雰囲気でごまかしてもいいかなという感じなので、一応「逢魔時」の前フリを入れるだけ新海監督がマメな人という証明なのかもしれない。

ただ問題だったのは「滝君たちはいつお互いを好きになったのかさっぱりわからねえ」という事だ。滝君の必死の救出劇も「三葉が好き」という原動力がないと説得力がないのだけど、どこで好きになったのか全然わからなかった。いつの間にかそういうことになっていたので、まあ、そういうものだろう…と思って流すしかなかった。

「全然分からない、滝君と三葉ちゃんは雰囲気でカップルになっている。」
2018
01,08
「今年は映画を見る年にする」と去年目標を掲げたものの、全く達成できずに一年が経過してしまった。そして、今年の目標は「映画を見る年にする」。これをもう一度リブートしたい。

そんなこんなで今年になって一週間ほどがたって、なんと今年はすでに4本も映画を見ている。快挙ですよ、快挙!ぜひこのペースで続けていきたい。具体的には土日の朝を映画鑑賞タイムにあてたい。そして午後から活動する、そんな夢を見ているんだ、おれは。映画館にも行く機会も増やしたい。

言うだけならタダだからと言っていい加減そろそろやめろという感じである。

という訳で、映画を見たら感想を書こうと思う。目的はいろいろあるんだけど、一番は「自分のメモ」的な意味合いが大きい。映画の事を人と話そうと思った時に、「あそこ面白かったよね!」と言いたいのに、記憶から完全に消えてて、結局、「あの…あの…なんか…そう…いい感じだった、よね!」とかそんなことを言いあうだけの状態になるのを避けたいのだ。

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感想一本目は「AKIRA」。

この時点で、この映画感想はこう…流行りとか旧作とかそういうもの一切関係なく、私が見たものをただ書いていくスタイルだという事に気づけると思う。「まだそれ見てなかったの??」というツッコミも関係ない。「ああ、そうだが」と力強く答えるだけである。

映像や世界観はやっぱり今見てもすごいと思ったし、逆にいまだからこそ、このAKIRAという作品がその後の創作物に与えた影響の大きさも感じることができた。

思春期にこんなものを見せられたら確実に黒歴史製造マシーンと化す自身がある。「AKIRA」が呼び覚ますのは人に眠る中二心なんじゃないかと思う。

世界観設定の複雑さとは逆に話の筋はシンプルで、いじめられっこだった鉄雄君がなんでもできるカッコイイ金田に嫉妬している話で、鬱屈している人間がうっかり強大な力を持ってしまったら、どう使っていいか分からずに暴走しちゃうよね…という感じだった。

貧乏人だったのに、拾った宝くじがうっかり6億円当たってしまって気が大きくなってしまっていたというか…。鉄雄君は鉄雄君で可哀想な人だった。

金田も今見るとそう…スゴイやつでもないんだけど、あの金田が「カッコヨク」見えるというか、見えてしまってるのが思春期まっさかりという感じでよかった。力を手に入れた後でもあの金田バイクに執着するあたりもね。

いつだったか忘れたけど、TVで放送されたものを見たのでカットがすごくて一番見たかった「さんをつけろよデコ助野郎」がカットされてたらどうしようかとビクビクしてたけど、ちゃんと入っててよかった。あれは「死ねえええェェェ!!」まで含めてセットだな、と思った。

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